部屋にアネモネが咲いている。
ハーブのような複雑な葉っぱの間から
すいっと茎を伸ばして。
青と紫をこれ以上にないくらいベストな配合で混ぜた色をして
さらりと立ってる。
アネモネの正しさ。
昼前に見た時はすこし開いていた。
夕方になると花弁が零れんばかりにこれ以上にないくらい一生懸命開いていた。
いまは閉じた花びらが重なって、まどろんでいるように見える。
部屋の中に居ても彼女は一日をしっかり生きているなと思う。
とても正しい形でそこにいる気がする。
植物はまっすぐ太陽に向かって茎や葉を伸ばす。
その正しさと健やかさにいつでも私は救われているんだよ。